漢方薬の良いところは、目的と引き換えに犠牲を強いられることがほとんどないため安心だということと、ごまかしではない真面目さ。そんな漢方薬に親しんでいただくために風邪の症状に用いる漢方薬にも力を入れています。
風邪の諸症状に用いる漢方薬20種類以上の処方の中から、症状に合わせてお薬をお選びし、必要な日数分(ほとんど1~3日分)をお持ち帰りいただいております。1日分は400円前後。解熱剤のように飲めば熱が下がるという判りきった一時的な作用とは違って、症状を隠すような働きはありません。効いた感じがしないケースもありますし、解熱剤世代の人には理解し難いことでしょうが、わざわざ熱を上げる薬を出すこともあります。しかし、結果として早く健康に戻れる(即ち治る)ことは間違いありません。
妊娠中の方、他に薬を常用している方、アレルギーや緑内障・前立腺肥大などで解熱剤や抗ヒスタミン剤などの服薬を避けたほうがよい方には特にお勧めです。
漢方薬はすぐには効かないというイメージが根強いようですが、実は選ぶ側にとって効きが悪いからではなく、鑑別が難しい(3分診療では厳しいと思う)から敬遠されているのです。
うちの家族は風邪をひいたら漢方薬だけです。薬屋のメンツに懸けて子供に学校を何日も休ませるようなことは出来ません。だから早く治る漢方薬にこだわるのです。家族に選ぶのと同じようにお選びします。
[ 漢方薬、混乱あれこれ ]
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